売れるヒント

店頭マーケティングの視点でビジネスの売れるヒントを探る。マーケティングや営業など、売る仕事の方へ

【商品開発】損して得とる

今日も「売れるヒント」ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

 

昨日は午前中に耳鼻科と、午後に歯医者と行ってきました。

歯医者は久々の定期メンテナンスだったのですが、奥歯が少し欠けていたそうで、治療になりました。やはり忙しくても数ヶ月に1回は行っておかないといけないですね・・・

 

それでは「売れるヒント」第1,245号です。

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■昨日、スーパーのサミットに買い物に行きました。

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こちらは飲料売り場の様子です。

 

■おなじみの「ソルティライチ」が置いてありました。

元々は「世界のキッチンから」というシリーズですが、ソルティライチが際立って有名になりましたね。

タイの家庭で出会った「塩と果物」のおいしい組み合わせからインスピレーションを受けて作られたそうです。

熱中症の予防という意味で展開されるようになって、有名になったのだと思います。

 

■ここでの気づきは「利益を削って顧客を広げる」です。

今回、ソルティライチの液体の色が違うなと思っていたら、濃縮型でした。

ペットボトル1本の濃縮液で、コップ16杯分のソルティライチが作れるそうですね。

これは、熱中症対策でゴクゴク飲みたい人にとっては有り難いですが、メーカーにとっては濃縮型を売らない方が、通常版が大量に売れるかもしれません。

おそらく熱中症削減という社会貢献という意味もあるのでしょう、あえて濃縮液を発売したのはすごいと思います。顧客の幅がそれ以上に広がると思います。

 

■このように、損をしたとしても、それを求めている潜在顧客が多いならば、既存の利益減少以上に顧客増加による売上と利益増が見込める時があると思います。

さらに、社会的なイメージも高まりますので、見えない効果もあるかもしれない、と感じた「ソルティライチ濃縮液」での気づきでありました。

 

【今日の教訓】

自社の商品やサービスには、顧客からの要望が来ていないでしょうか。

もしそれが自社の利益を削るような要望だったとしても、望んでいる顧客が潜在的に多いならば、それは実行する価値があるかもしれません。

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それでは、今日もビジネスを楽しみましょう