売れるヒント

店頭マーケティングの視点でビジネスの売れるヒントを探る。マーケティングや営業など、売る仕事の方へ

【コンセプト】透明なノンアルビールの狙いがすごい

今日も「売れるヒント」ブログをご覧いただき、有難うございます!

 

このブログは、身の回りに転がっている「売れるヒント」を、現在マーケティング支援の仕事に携わるビジネスマンが、日々記録しているものです。

 

もし気づきが得られましたら、みなさまのビジネスのヒントに、商談でのネタに、部下の教育に、いろいろとお役立て下さい!

 

それでは、「売れるヒント」第124号です。

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■こちらは、先日コンビニに寄った時の写真です。

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ビールのコーナーに、なぜかペットボトルがありました。

 

パッケージには、「オールフリー オールタイム」とありました。

オールフリーって、ノンアルコールビールですよね??

 

■帰ってよく調べると、「透明なオールフリー」という新商品でした。

先月に、透明なコカ・コーラの記事を書いたばかりです。 

透明な紅茶もありましたし、透明な商品が流行っていますね。

 

■ここで「なるほど!」と思ったのは、商品紹介ページにある、「ランチに・会議中に・スポーツの後に」というキャッチコピーです。

 

「ランチに」…昼からビールは周りの目もあり飲みにくいですし、ノンアルコールビールであっても周りの目が気になりますね。これならペットボトル飲料感覚で大丈夫です。

 

「会議中に」…コカ・コーラも同じような意図があるのかもしれませんね。オフィスでは水やお茶しか飲めない雰囲気があります。ましてビールは無理です。ノンアルでも無理ですが、これなら違和感がありません。

 

「スポーツの後に」…運動の後に、ビールを1杯といきたいですが、人目もありますね。ノンアルでも缶であれば人目が気になります。ペットボトルなら大丈夫ですね。

 

■このように、それぞれのシーンが、潜在的に需要はあるものの、缶という形状が原因で、許されない雰囲気があると考えられます。

 

それを、「ペットボトル」+「透明」という工夫によって、需要の掘り起こしを試みているという点が、コンセプトがすごいと思いました。

 

需要を妨げている要因を知り、それに対応していくことを、透明なオールフリーで気づかされたのでありました。

 

【今日の教訓】

自社の商品やサービスが売れていない場合、その需要を妨げている要因はないでしょうか。もしそこに潜在需要があるのならば、その要因を取り除くことで、売れるようになるかもしれません。その要因を知るには、徹底的に顧客の立場に立つことが必要と思われます。

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それでは、今日もビジネスを楽しみましょう!