【陳列】ドラッグストアにワインセラーがある理由
今日も「売れるヒント」ブログをご覧いただき、有難うございます!
このブログは、身の回りに転がっている「売れるヒント」を、現在マーケティング支援の仕事に携わるビジネスマンが、日々記録しているものです。
もし気づきが得られましたら、みなさんのビジネスのヒントに、商談でのネタに、部下の教育に、いろいろとお役立て下さい!
さて今日は、2つの美術展に行きました。どちらも最終日でした。
五島美術館「近代の日本画展」と、静嘉堂文庫美術館「酒器の美に酔う」です。
どんどん学びが深くしていきたいと思います。
それでは、今日の「売れるヒント」です。
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■今日、帰りに寄ったドラッグストアです。
お酒コーナーの中の、ワインコーナーです。
■こちらでは、陳列什器に注目しました。
なんと、ワインセラーがワインコーナーエンドの位置に置いてありました。
これはインパクトがありますね。かなり目立っています。
実際に、ワインセラーを置く必然性があったのだろうかと思ってしまいました。普通のワインは普通の棚に置いてあります。
これはあえてイメージも考えて置いたものではないか、と感じました。
しかも、ワインセラーにワインのカタログが吊り下げられているのですが、その質感がまた凄くて、ずっしりしたカタログなのです…
■これを見て感じたのは、「どこで売るか」ということが大事だということです。
マーケティングの4Pの中に「Prace」がありますが、場所・流通と訳され、「どの販路で売るか」という要素ですね。
ワインでしたら、低価格の商品は、スーパーやドラッグストアでもいいでしょうが、高価格のものは成城石井や紀伊国屋などの高級スーパーや、ワイン専門店などの販路の方が売れそうです。
そのように「Prace」を理解していましたが、同じ店内でも「場所」「棚」という要素という理解もあるのではないか、と考えるきっかけになりました。
■同じドラッグストアの店内でも、高級なワインはワインセラーなどの高級な棚を作って陳列すると訴求力が高まるなあ、と感じました。
もし高級品を本気で売ろうと思ったならば、販路を変えること以外に、同じ販路でも陳列場所を高級なイメージに変えるという、もう1つの道があるのかもしれませんね。
付加価値品・高価格品路線が必要という認識が広まっていますが、その時に心得ておくことを、高級ワインから教わることができました。
【今日の教訓】
自社の商品やサービスを、高価格路線にするときには、売るルートを変えることもありますが、同じ店でも「売る陳列場所・陳列方法を変える」ということもあるかもしれません。お客様からの見え方を考えて、試行錯誤していきましょう。
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それでは、今日もビジネスを楽しみましょう!