【値付け】カミソリの替え刃を高く感じた理由
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このブログは、身の回りに転がっている「売れるヒント」を、現在マーケティング支援の仕事に携わっている元営業マンが、日々記録しているものです。
ビジネスのヒントに、商談でのネタに、部下の教育に、いろいろとお役立て下さい!
今日は、普段より早めに帰って、読書をしていました。
45歳の教科書 戦略的「モードチェンジ」のすすめ
藤原 和博 (著)
まだ40代ではないのですが、これは全ての年代の人に役立つ本ですね。「大きな三角形」を心がけて、自分の価値を高めていきたいと思いました!
それでは、今日の「売れるヒント」です。
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■昨日に引き続き、先日ドラッグストアに寄った時の写真です。
男性用コーナーの、ひげ剃りのコーナーです。
■私はひげ剃りは、電動シェーバーではなくてカミソリ派でして、よくこのコーナーに立ち寄ります。
立ち寄るたびに、「替え刃が高いなあ」と感じてしまいます。4個で2,000円くらいが多いでしょうか。替え刃1個で500円くらいです。
1個で売っているのが無く、4個セットなどまとめ買い用ばかりなので、高いと感じるのかもしれません。
■ただ、考えてみると、1個500円というのは使用日数を考えればそこまで高くなく、2,000円といっても化粧水などと比較するとそこまで高いとも言えません。
どうして私は「高い」と感じてしまうのか、を考えてみると、ある記憶がよみがえりました。
それは、カミソリの無料見本をよくもらう、ということです。
■売り出しセール日の時、栄養剤や健康食品が店頭でキャンペーンしていることがあります。
その時に、買った時のおまけとして、カミソリ1本入りの見本をつけてくれることがあるのです。
そういう記憶があるので、無料と比較してしまい、購入する時は「高い」と感じてしまったのかもしれません。
■ただ、この「カミソリ1本無料見本」にはちゃんとした理由があります。
カミソリは一度自社ブランドを使ってもらえれば、替え刃を継続的に購入してくれるので、初回は無料見本にしたとしても、その後の利益が見込める、という狙いですね。
プリンターも同じようなモデルですね。たとえば一度Canonのプリンターを買えば、インクはずっとCanonのもので、そこで利益をとるということです。昔はカメラのフイルムもそうでした。
■こういった狙いで、カミソリ1本無料見本は先行投資の意味があるのです。
ただ、ちょっと価格差が大きすぎて、電動シェーバーに逃げている層がいるのではないか、と自分自身の気持ちを考えて、想像しています。
(富裕層の方には、情けない悩みと感じられるかもしれませんね…)
カミソリのビジネスモデルの巧妙さと、値付けの難しさを考えさせられた、ドラッグストアでの買い物でありました。
【今日の教訓】
無料サンプリングをするのは、価格の感度を変えてしまうこともあり、メリットとデメリットを考えながら実施していきたいと思います。
自社の商品やサービスでも、安易な値引きやサービスで、かえって正規価格が高く感じられることはないでしょうか?
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それでは、明日もマーケティングを楽しみましょう!