売れるヒント

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【物語力】トラブルを世間に発信する

今日も「売れるヒント」ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

 

昨日は教養のセミナーを受講した後、展覧会に寄って帰りました。

没後30年記念 笠松紫浪 ―最後の新版画 | 太田記念美術館 Ota Memorial Museum of Art

先日、東京都美術館で吉田博展を見た後に、新版画が好きになりました。

新版画とは、大正昭和時代のいわゆる浮世絵の進化版ですが、今回の笠松紫浪さんも新版画の分野の方です。

 

それでは「売れるヒント」第1,086号です。

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■先日、ファミリーマートに帰宅途中に寄りました。

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こちらはお酒の売り場の様子です。

 

■「開拓使麦酒仕立て」というビールがありました。

サッポロビールファミリーマートの共同開発商品のようです。

こちらは、缶のデザインのスペルが間違っているため一時販売中止となった事で話題になりました。

製造したのにもったいないという意見が多数出た事で、一転して販売することになりました。

「LAGER」が正しいですが「LAGAR」とスペルを間違えたという事で、店頭の商品も実際にそうなっていますね。

 

■ここでの気づきは「世論を味方につける」ということです。

このスペル間違いが判明したときに、メーカーと販売店の間だけの話であれば、やはり販売中止・再製造だったと思います。

これをあえて公表したことで、顧客の世論という別の要素が出てきました。

予定通り販売して欲しいという意見が出たのは、販売中止というのが潔かったということもあると思います。

これが潔くなかったり、隠したりしていたら、逆に販売中止するような世論になっていたかもしれませんね。

 

■このように、潔い行動によってそれが物語性を持って注目を集め、世論を味方につけて販売することになり、さらに宣伝効果も出たという、結果的に成功となった事例だと思います。

今の時代は情報は全て筒抜けという前提に立った方がうまく行くのかもしれない、と感じた「開拓使麦酒仕立て」での気づきでありました。

 

【今日の教訓】

自社の商品やサービスは、何かのトラブルがあった時に、どのような行動をするでしょうか。

今の時代は、世間に発信することで世論が味方になったり敵になったりすると思います。

内輪だけで解決しようとするよりも、潔い姿勢を世間に発信することがコツとなるかもしれません。

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それでは、今日もビジネスを楽しみましょう!