売れるヒント

店頭マーケティングの視点でビジネスの売れるヒントを探る。マーケティングや営業など、売る仕事の方へ

【コピー】一蘭ラーメンの追加注文用紙

今日も「売れるヒント」ブログをご覧いただき、ありがとうございます!

 

このブログは、身の回りの販促事例などの「売れるヒント」を、現在マーケティング支援に携わる者が、日々記録しているものです。

 

もし気づきが得られましたら、ビジネスのヒントに、商談のネタに、部下の教育に、いろいろお役立てください!

 

昨日は、最近なかなか行けなかった美術展に行きました。

河鍋暁斎 その手に描けぬものなし サントリー美術館

ちょうど学芸員による展示解説があり、聞いてから参加すると理解が深まりました。

こういう教育ブログラムは有難いです。

 

それでは、「売れるヒント」第379号です。

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■上述の通り美術展に行きましたが、その直前にラーメン店「一蘭」に寄りました。

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もちろんラーメンを食べたのですが、いろいろ変化が見られました。

 

■写真のような「追加注文用紙」がテーブルに置いてありました。

これは結構大き目の紙でしたので、記憶にないということは、前回は無かったか小さい紙だったのだと思います。

 

替え玉だけではなく、他の各種メニューがほぼ網羅されていています。

しかも全て英語訳が付いています。

六本木という立地もあってか、訪日外国人に向けてわかりやすくしているのでしょうか。

 

■これは、確かに行き届いた工夫だと思いました。

表に券売機があるのですが、訪日外国人でしたらいきなり注文は難しいでしょう。

とりあえず基本のラーメンを買うだけになることが想像できます。

 

ただ、一蘭のラーメンは結構麺も細くて量も少なめなので、追加注文したくなるでしょう。

そんな時に手軽に注文できなければせっかくの機会を逃してしまうかもしれません。

その時にこの紙があれば、追加注文も増えて客単価が上がりますし、顧客満足にもつながります。

 

その中でも、特に上手いと思ったのは「コシヒカリもちもちごはん250円」の英訳が「Rice-Koshihikari Special Selection」と書いてありました。

日本人ならコシヒカリはある意味慣れていますが、外国人にとっては「スペシャル」とあると特別感を持ち250円でも高く感じない効果があるのかもしれません。

 

■顧客がどういう人で、どこがわかりづらくて、説明をどう感じるか、を細かく分析することで、より確度の高い販売につながるのかもしれない、と感じました。

 

自社のPOPや説明文を作るのに、そこまで真剣に考えているだろうかと反省させられた「一蘭の追加注文用紙」での気づきでありました。

 

【今日の教訓】

自社の商品やサービスの、POPや説明用紙を見た時の、顧客の心の動きを把握しているでしょうか。

細かく分析することによって、そこには売れるヒントが隠されているかもしれません。

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それでは、今日もビジネスを楽しみましょう!