【陳列】競合と一緒に並べる効果
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それでは、「売れるヒント」第340号です。
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■先日、ドラッグストアで買い物しました。
こちらは、歯みがきなどのオーラルコーナーのエンドです。
超音波洗浄機が一緒に並んでいました。
「デントヘルス」と「タフデント」です。
■この洗浄機については、以前も記事に書いたことがあります。
この時は、今回とは別のドラッグストアだったのですが、商品は同じ「デントヘルス」の入れ歯洗浄機でした。
この時の内容は、
「ドラッグストアの棚に機械を置いてあるのは珍しい。
ただ確かに、入れ歯洗浄機を購入するのは、高齢の方なので、家電量販店にはあまり行かないだろう。
そこで日常使いのドラッグストアに置くのは適した方法ではないか」
というものでした。
■その時の「デントヘルス」に加えて、今回は「タフデント」も参戦した、ということですね。
「タフデント」と言えば、入れ歯関連でNo.1ですので、王者も参入したといったところでしょうか。
前回と比べてみて、やはり2ブランドの展開となると安定した感じがします。
このような珍しい商品が1ブランドのみ置いてあると、売れているのか心配になりますし、一過性のものだと思う人もあると思います。
それが、2ブランド並んでいると、競合も参入して売れているのだなと思いますね。
ちなみに、3ブランド位あると、1つのカテゴリーとして認識される感覚があります。
メーカーの立場では、こういった新たな分野の商品は、自社の1品のみ置くほうが売れると感じると思います。
しかし実際は、ハズキルーペのようなよほどの話題の商品でなければ、1品の力ではなかなか訴求が難しいと感じています。
競合も一緒に並べることで、比較もできますし、市場が活性化している証と見えて、購買意欲も出るかもしれません。
ちょうど、1店ポツンとあるラーメン店だと美味しいのか不安ですが、ラーメン激戦区の店だと安心感があるようなものでしょうか。
■このように、競合も上手く巻き込んだ売り場を作ることも必要だと感じます。
顧客にどう見えてどう感じられるか、を考えることの難しさを感じた「入れ歯洗浄機の展開」での気づきでありました。
【今日の教訓】
自社の商品やサービスを展開する時、競合を排除するよりも、競合も上手く織り交ぜた展開をすることが上手い方法かもしれません。
市場が盛り上がっていると感じてもらえると、顧客の安心感も増し、購買意欲につながるかもしれません。
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それでは、今日もビジネスを楽しみましょう!