売れるヒント

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【POP】山形の日本酒からAKB・乃木坂を想起した訳

今日も「売れるヒント」ブログをご覧いただき、ありがとうございます!

 

このブログは、身の回りの販促事例などの「売れるヒント」を、現在マーケティング支援に携わる者が、日々記録しているものです。

 

もし気づきが得られましたら、ビジネスのヒントに、商談のネタに、部下の教育に、いろいろお役立てください!

 

それでは、「売れるヒント」第208号です。

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■先日、山形の米沢に出張した時、駅のコンビニで見かけたPOPです。

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よくあるコンビニのお酒コーナーに、地酒マップが貼ってありました。

 

■こう見ると、山形は米どころだからか、日本酒の蔵元が多いですね。

 

日本酒ですと、新潟のイメージがありますが、それに劣らず山形県各地に点在しているようです。

 

しかも、海側の庄内地方もあれば、内陸の山形近辺、南の置賜地方など、土地柄も様々で、味も多彩なイメージです。

 

■ここで感心したのは、あえて飲み比べを勧めている、ということです。

 

通常であれば、売りたい商品、もっと言えば利益のとれる商品を強調すると思います。そこを、あえて少しずつ飲み比べというのは、長期的な利益を優先しているのでしょう。

 

県内の日本酒を飲み比べでしたら、どこが美味しいという結果になっても、山形県のお酒の愛好者が増えます。

これが、他の県の日本酒と飲み比べとなると、ガチンコ勝負になってしまいます…

 

あえて内輪でライバルを作って、それを比較させることによって、結果的に内輪で囲い込みができていくのかもしれません。

 

■ちょっと飛躍しますが、アイドルグループのAKBとか乃木坂も、似たような狙いなのかもしれません。

 

同じ秋元康さんプロデュースですが、あえて派生グループを各地に作ったり、別コンセプトの坂道グループを作ったりしています。

ただ、これも結果的には独占囲い込み状態になっているようです。

 

山形の日本酒を見ながら、アイドルグループを想起した、米沢での気づきでありました。

 

【今日の教訓】

自社の商品やサービスを、あえて内輪で対抗させて、顧客に選ばせることはできないでしょうか。結果的に、競合よりも顧客の記憶の大部分を占めることができれば、シェア増加につながっていくかもしれません。

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それでは、今日もビジネスを楽しみましょう!