売れるヒント

店頭マーケティングの視点でビジネスの売れるヒントを探る。マーケティングや営業など、売る仕事の方へ

【言葉】カミソリコーナーの帯POPを見て

今日も「売れるヒント」ブログをご覧いただき、ありがとうございます!

 

このブログは、身の回りの販促事例などの「売れるヒント」を、現在マーケティング支援に携わる者が、日々記録しているものです。

 

もし気づきが得られましたら、ビジネスのヒントに、商談のネタに、部下の教育に、いろいろとお役立てください!

 

さて昨日は、「ブログでアウトプットするのはいいですね」との感想がありました。

個人的には「アウトプットもしているが、同時に自分への日々のインプットとなっている」という事が、大変ありがたいと思っています。

 

それでは、「売れるヒント」第141号です。

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■先日、スーパーの日用品売り場に寄った時の写真です。

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男性用コーナーに、カミソリが陳列してありました。

 

■そこに、「替刃の買い替えは二週間が目安です。」と大きく帯POPに書いてありました。これは目立ちますね。

 

私も家ではカミソリを使っているのですが、刃を変えるのは「切れ味が悪くなったな」と感じた時、でした。2か月3か月は平気で使います(笑)

実は2週間が目安だったんですね。

 

私のような人は多いのではないでしょうか。替え刃は結構な値段がしますし、そもそもいつから使い始めたか、なかなか覚えられません。

 

■そういう人に向けて、気づきを与えて、定期的な替刃の交換を促す試みなのでしょう。

 

これは、普通に見えて、実に上手いと思いました。

 

普通の売り場であれば、「激安大特価」とか「ポイント5倍」とか「豊富な品揃え」「新発売」など、ついついそのようなアピールをしてしまいます。

放っておいても買うものであれば、それでいいのですが、ついつい買うのを忘れるようなものについては、風景に溶け込んでしまって効果が少ないかもしれません。

 

そんな時に、「買い替えは二週間が目安」と具体的な数字を出されると、目に留まって印象に残ります。また、今後への啓蒙にもなりますね。

 

■ついつい何も考えずに使いがちな「安い」「豊富」などの定番ワードもいいですが、売れない本質的な理由が異なる場合は、もっと効果的なワードを使う必要があるかもしれません。

 

そもそもの需要が少ないという場合では、需要自体を増やす気づきを与えることが、最優先とすべきなのでしょう。

 

本質的問題に立ち返って言葉を考える大切さを、カミソリコーナーの帯POPで知らされたのでありました。

 

【今日の教訓】

自社の商品やサービスの、売れない本質的な理由を把握しているでしょうか。よく言われるような「安さ」「商品内容」「品揃え」などでないこともあります。その場合は、本質的原因に対応した言葉で訴求していきましょう。

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それでは、今日もビジネスを楽しみましょう!