【値付け】コンビニの値付け「松竹梅」
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さて、昨日取り上げたワールドカップ仕様の東京タワーですが、昨日の夜も青く光っていました。勝ったりトーナメント通過すると、翌日も青く光るそうです。芸が細かいですね。
それでは、「売れるヒント」第118号です。
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■先日、会社帰りにローソンに行ったときのことです。
レトルト食品コーナーに、「ゴーゴーカレー」が置いてあり、異彩を放っていました。
■スーパーではよく見かける「ゴーゴーカレー」のレトルト版ですが、いよいよコンビニにも置かれるようになったんですね。
金沢カレーとして人気で、都内にも店舗をよく見ます。渋谷や六本木にもあります。
HPを見たら、全国規模のみならず、海外にもあるんですね!
■ここで注目したのは、価格です。
2袋入りで524円で売っています。1袋あたり262円です。
スーパーマーケットであれば、ラインナップとしては中価格帯くらいだと思うのですが、1袋100円台の低価格帯が多いコンビニでは、ちょっと高い気がします。
■コンビニであり、しかもお一人様も多い時代ですので、せめて1袋単位にしたらいいと思うのですが、なぜ2袋なのだろうかと思いました。
推測したのは、「あえて高単価商品を置いて、他が安く見える効果」という狙いもあるのではないか、ということです。(あくまで予想です)
ちょうど松竹梅の選択肢があると、竹を選ぶように、高価格帯の松を作ることによって中価格帯の竹が安く感じて売れるようにするという理論ですね。
このような商品を置くと、1袋200円位の商品も安く見えます。2袋524円なので、もう少し高い商品でも安く見えるかもしれません。
最近、成城石井チョイスのワインをローソンで置いているのも、このような意味もあるのかもしれません。
■もちろん、ゴーゴーカレーのブランド力からの売れ行きを期待しての採用ということもあると思います。
ただ今回は、大きなカテゴリーの品揃えを見た時に、価格のラインナップとしての位置づけを考えてみた、ということです。
ゴーゴーカレーから、カテゴリーの値付けのコツの気づきを得たのでありました。
【今日の教訓】
自社の商品やサービスが、高く感じて売れないのであれば、その上の「松」のランクをあえて作ってみたらどうでしょうか。その「松」が売れなくても、「竹」が売れるようになり、販促効果があるかもしれません。
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それでは、今日もビジネスを楽しみましょう!