【キャッチコピー】松屋のキャッチコピー3つの効果
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このブログは、身の回りに転がっている「売れるヒント」を、現在マーケティング支援の仕事に携わるビジネスマンが、日々記録しているものです。
もし気づきが得られましたら、みなさんのビジネスのヒントに、商談でのネタに、部下の教育に、いろいろとお役立て下さい!
昨日は、会社で業務効率化のためのエクセル・パワーポイント研修がありました。
自分では結構得意と思っていたのですが、知らない技がたくさんありましたね…
学びの大切さを知らされました。
それでは、今日の「売れるヒント」です。
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■会社から帰る途中に、牛丼の松屋があるのですが、その店の前の看板です。
「野菜から食べるとからだにいい!!」というキャッチコピーです。
たしかに、最初に野菜を食べてからごはんなどの糖質をとると、血糖値が急激に上がらないので体にいい、と聞きますね。
■言葉だけを単純に聞くとそれで終わりなのですが、「実はすごいキャッチコピーなのではないか」、と注目してみました。
その理由1は、サラダの「プラスワン販売」を狙っているのでは、と思ったからです。
牛丼屋なので、牛丼単品の人が多いと思います。きっと偏った食事で体に悪いと罪悪感を持っている人もいるでしょう。
そんな時に「野菜から食べると体にいい」と聞くと、野菜をプラスで注文する人が出ることを狙って客単価アップにつながるキャッチコピーですね。
■その理由2としては、牛丼屋のイメージ向上を狙っているのでは、と思ったからです。
やはり牛丼というと、安くて健康に良くないというイメージがあります某ハンバーガー店と同じような立ち位置ですね。
そこで「体にいい!」という看板を出すことによって、「健康を考えている良いお店だ」と感じてもらうことを狙っているのではないでしょうか。
これは、どちらかというと潜在需要を掘り起こして「新規のお客」につながるキャッチコピーですね。
■そして理由3としては、競合店からのお客の流入を狙っているのでは、と思ったからです。
この店の近くには、某ハンバーガー店や、牛丼店の競合他社や、こってりラーメン屋があります。
そこを利用する学生などのお客様が、「たまには健康に気をつかおうか」と、罪滅ぼしのために流入することを狙っているのではないでしょうか。
これは、競合他社からの「顧客のスイッチ」につながるキャッチコピーですね。
■このように、シンプルなキャッチコピーにもさまざまな狙いがあるのではないか、コピーライターにもマーケティングの努力が必要なのだな、と感じました。
看板のさりげないキャッチコピーに、マーケティングの深い狙いを見た、牛丼の野菜でありました。
(ちなみに牛丼食べました)
【今日の教訓】
自社の商品やサービスのキャッチコピーは、ただのキャッチコピーになっていないでしょうか。その商品をどんな顧客にどう売っていくかをじっくり考えた上でのキャッチコピーであれば、効果が格段に変わるかもしれません。
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それでは、今日もビジネスを楽しみましょう!