売れるヒント

店頭マーケティングの視点でビジネスの売れるヒントを探る。マーケティングや営業など、売る仕事の方へ

【コンセプト】横山大観の「王道」な感じから学んだこと

こんばんは!

今日も「売れるヒント」ブログをご覧いただき、有難うございます!

 

このブログは、身の回りに転がっている「売れるヒント」を、現在マーケティング支援の仕事に携わるビジネスマンが、日々記録しているものです。

 

もし気づきが得られましたら、みなさんのビジネスのヒントに、商談でのネタに、部下の教育に、いろいろとお役立て下さい!

 

さて今日は、半年に1度の休暇制度をとりまして、昼に会食、夕方に美術館に行きました。

そして、その会場で買った本を、帰って読んでいます。

 

もっと知りたい横山大観 (アート・ビギナーズ・コレクション)

古田 亮 (著),    鶴見 香織 (著),    勝山 滋 (著)

https://amzn.to/2s6HATg

 

展覧会を見た直後に書籍を読むと、また新たな発見がありますね。

その場でのイヤホンガイドと、終わった後の書籍での振り返りを、心がけるようにしています。

 

それでは、今日の「売れるヒント」です。

----------------------------------------------------------------------------------

■日記コーナーでも述べました、「生誕150年 横山大観展」での気づきです。

f:id:ryo596:20180525220646j:plain

東京国立近代美術館で開催されていまして、その玄関前の看板です。

 

■夕方に行くと、入り口は並んでいなかったのですが、中に入ると凄い混雑でした。

 

会期が終わりに近いからでしょうが、平日夕方なのに、高齢の方に混じってビジネスマンや若い女性も鑑賞していました。もしかしてプレミアムフライデーだからでしょうか…

 

それにしても、すごい人気です。

 

■ここで考えたことがあります。

どうして「横山大観」は近代の国民的画家というような位置づけになったのか

ということです。

 

やはり、明治・大正・昭和の日本画家というと、横山大観と答える人が多いと思います。昭和・平成になると東山魁夷となるでしょうか。

 

近代では、先日観た美人画上村松園とか、同時代の竹内栖鳳や、有名な竹久夢二や、少し遅れて昭和の熊谷守一など、数多くの画家が出ている中で、どうして「近代日本画といえば横山大観」となったのか、ということが知りたかったのです。

 

■このテーマについても考えながら、今回の美術展を見てきました。

 

そして結論としては、

「王道感」

を、観る人に感じさせるからでは、と考えました。

 

■その理由について、これは個人的主観が入っていますが、まず「名前」ですね(笑)

 

「大観」とは威風堂々としています。

 

これ、美術展の出口で流れていた映像によると、実は仏教の僧侶?と酒を飲んでいて、その場で借りた経典から2文字をとって「大観」と決めた、と言っていました。

 

このエピソードもまた、大物感を感じさせますよね。

 

■次の理由としては、描いている「題材」が王道だと思いました。

 

具体的には「富士山」「日の出」「桜」「松」「海」など、日本人なら誰しも「日本らしさ」を感じるようなものを、徹底的に描いている、ということでした。

 

特に富士山は、いろいろな描き方がなされていました。

同じく浮世絵の国民的画家「葛飾北斎」にも通ずるところがある気がします。

 

■最後に「激動の人生」という物語性でしょうか。

 

東京美術学校を師匠と共に追い出されて、日本美術院の復興に苦労したというエピソードが有名ですね。

 

また、戦前の紀元2,600年祝賀の時に、20枚の作品を売って、国(軍)に寄付した、なども初めて知りました。そういった愛国心が当時の人からの尊敬の念を集めたのだと思います。

 

■このように、絵が素晴らしいのはもちろんのこと、「ネーミング」「商品」「物語」などが、総合的に「王道感」というコンセプトを感じさせているのだと思いました。

 

商売につなげて申し訳ありませんが、横山大観から「王道感」という「売れるヒント」を授かったと感じた、美術展でありました。

 

【今日の教訓】

自社の商品やサービスに、「No.1」「ダントツ」「王道」な感じを出すと、お客様の圧倒的な支持を得られるかもしれません。その時は「王道感」を出しているものを参考に、総合的に様々な視点でチェックしてみましょう。

---------------------------------------------------------------------------------

それでは、明日もマーケティングを楽しみましょう!