【企画力】キラーコンテンツについて美術館で考えた
みなさん、こんばんは!
今日も「売れるヒント」ブログにお越しいただき、有難うございます。
このブログは、身の回りに転がっている「売れるヒント」を、現在マーケティング支援の仕事に携わっている元営業マンが、日々記録しているものです。
帰りに、復習のために本を買って、帰宅後読んでいます。
絵師別 江戸絵画入門 安村 敏信 (著)
琳派の流れを復習しようと思います。ちょっとビジネスより趣味に走っていますかね…
それでは、今日の「売れるヒント」です。
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■前半の日記でも書きましたが、今日は表参道にある根津美術館に行きました。
上の方に載っている、一番有名な「燕子花図屏風(かきつばたずびょうぶ)」を載せたかったのですが、写真撮影がNGだったので、パンフレットを載せます!
■なぜ美術展が「売れるヒント」なのか!という声が聞こえてきそうです…
それは、「キラーコンテンツの活かし方」が参考になったからです。
根津美術館のキラーコンテンツは、国宝の「燕子花図屏風」のようです。
今日も展示室に入ってすぐの目立つところにあり、圧倒されました。
目の前に長椅子が置いてあって、ずっと眺めていた人もいましたね。
聞いた話ですが、根津美術館は「かきつばた」が咲く時期の4月5月あたりに、「燕子花図屏風」にからめた展示会を企画しているそうです。
実際にHPで過去のイベントを見ると、そのようになっていました!
■その徹底ぶりが、今回の展覧会にも表れていました。
パンフレットを見ると、
「満開のかきつばたの庭園を散策」とか
「能管による仕舞『杜若』(かきつばた)を上映」など、
「かきつばた」関連のイベントが盛りだくさんでした。
過去のイベントを見ても、決まってこの時期に、いろいろな趣向の「かきつばた」関連の展覧会が開催されていました。
■キラーコンテンツを軸として、いろいろな他の絵(尾形光琳の他の絵や、過去には高麗仏画など)や、いろいろな人(今回は尾形乾山、過去には鈴木其一など)と絡めて、毎回趣向を凝らして展示会をしている、そのこだわりが凄いと思いました。
それがずっと徹底されて、かなり浸透している感じがします。
その現れか、今日も訪日外国人の入館者が凄く多かったですね。
また、先日ニュースで、パリのエッフェル塔に、日本のイメージがプロジェクションマッピングされるそうで、その5種類のイメージの1つが「かきつばた」だそうです。(他は富士山や桜などだそうです)
■キラーコンテンツに集中して、手を変え品を変えて様々な訴求をすることで、独自色があらわれるようですね。
これぞ企画力!と、根津美術館で感じた次第です。
【今日の教訓】
いろいろな方向に手を出して、自社らしさが曖昧になっていないでしょうか。他にない自社のキラーコンテンツを決めて、それに集中して訴求することで、結果につながるかもしれません。
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それでは、明日もマーケティングを楽しみましょう!